人事部の仕事と役割5 給与・社会保険の管理

人事部の仕事と役割

人事部の仕事と役割5 給与・社会保険の管理

人事部の仕事と役割について、ポイント形式で解説するコーナーです。第5回では、給与・社会保険の管理のポイントを解説致します。

給与・社会保険の管理

ポイント21.労務管理

人事部の仕事において中心となるのが労務管理です。労務管理には、給与・社会保険の管理、勤怠・労働時間の管理、安全衛生管理などが含まれます。人事部には、これらの業務を通じて、社員が安心して働ける職場環境を整えるととともに、社員のモチベーションと会社全体の生産性と高める役割が期待されています。

ポイント22.賃金のルール

給与の管理を行う際には、まず賃金に関するルールを理解する必要があります。賃金の定義については、労働基準法や労働契約法に規定があります。また、賃金請求権や賃金支払いに関する原則については民法に規定があります。さらに、最低賃金法などの関連する法令についても押さえておくようにしましょう。

ポイント23.給与・賞与の管理

給与については、基本給、各種手当、控除の計算、税金の源泉徴収、年末調整等の手続を正確に行い、社員に確実に支給することが求められます。また、賞与については、業績評価や人事評価と連動して金額を決定する場合には、社員が不公平感を抱かないように公平かつ透明性のある運用を行うことが大切です。

ポイント24.残業代の管理

給与の管理において重要となるのが、労働基準法の時間外労働、深夜労働、休日労働などルールを踏まえた上で、残業代を正しく計算して社員に支給する必要があります。未払い残業代があると、企業と社員間の紛争に発生するおそれがあるため、違法なサービス残業や残業代の未払いが発生しないように注意しましょう。

ポイント25.社会保険の管理

給与の管理と並んで、社会保険の管理も重要となります。社会保険には、健康保険、厚生年金保険、雇用保険、労災保険などが含まれており、関連する法令や制度が頻繁に改正されます。これらを踏まえた上で、社員の入社、退社、出産、育児、介護に応じた各種の届出などの手続がスムーズにできるようにしておきましょう。

お問合わせ

ハラスメントに関するコンサルティング、研修、講師、費用等の詳細につきましては、下記の「コンプライアンス研修お問合わせフォーム」より、お問合わせください。