
人事部の仕事と役割6 労働時間の管理
人事部の仕事と役割について、ポイント形式で解説するコーナーです。第6回では、労働時間の管理のポイントを解説致します。
労働時間の管理
ポイント26.労働時間のルール
労働時間の管理においては、まず労働時間のルールを理解することが必要となります。労働時間、休日、時間外労働、変形労働時間制、フレックスタイム制度、高度プロフェッショナル制度などについて、法律のルールを理解することが求められます。その上で、自社の実情に合った労働時間の制度を採用した上で管理を行うようにしましょう。
ポイント27.勤怠管理
労働時間の管理において、基本となるのが勤怠管理です。自社の実情に応じた勤怠管理のルールを整備した勤怠システムやタイムカードなどによって、社員の出退勤データを記録・管理するようにします。近年では、テレワークによる在宅勤務なども普及したため、これらの多様な働き方に応じた勤怠管理のルールやシステムを整備することが必要です。
ポイント28.時間外労働・休日労働の管理
労働時間の管理の中でも、時間外労働・休日労働の管理は特に重要です。サービス残業が発生することがないように、社員の出退勤データを正確に記録・管理するようにしましょう。また、データを集計・分析して、長時間労働の傾向を把握した場合には速やかに対策を講じるなど、長時間労働の防止を徹底するようにしましょう。
ポイント29.休暇・休業管理
労働時間の管理とともに必要となるのが、休暇・休業の管理です。労働基準法や育児・介護休業法などの関連法令を遵守して、休暇・休業に関する社内規程や申請・承認フローを整備しましょう。また、現場における休暇・休業の実際の取得状況を正確に把握するとともに、取得しやすい環境を整えるようにしましょう。
ポイント30.労災・過労死の防止
労働時間の管理との関係において、最も重要となるのが労災・過労死の防止です。労働安全衛生法、過労死等防止対策推進法、労災保険法などの法令や制度について理解した上で、労災・過労死の防止に向けて、長時間労働の削減、ストレスチェックの実施、ハラスメントの防止などの取り組みを行うようにしましょう。
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