人事部の仕事と役割9 人事労務規程

人事部の仕事と役割

人事部の仕事と役割9 人事労務規程

人事部の仕事と役割について、ポイント形式で解説するコーナーです。第9回では、人事労務規程のポイントを解説致します。

人事労務規程

ポイント41.人事部と人事労務規程

人事労務規程は、社員の採用、配置、評価、昇進、賃金、退職など、人事管理に関する社内ルールや手続を定めた規程です。人事労務規程は、人事労務を公正かつ効率的に運用するために必要不可欠となります。人事部が所管する人事労務規程には、就業規則、賃金規程、休暇規程、人事評価規程、ハラスメント防止規程などがあります。

ポイント42.就業規則

就業規則は、人事労務規程の中でも基本となる規程であり、始業・終業時刻、休憩時間、休日、休暇、賃金、退職などの事項を定めるものです。就業規則は、労働基準法で作成、届出、従業員への周知が義務付けられています。就業規則に記載する事項、作成や届出の手続、労働協約との関係については、労働基準法に定められています。

ポイント43.人事労務規程の作成

人事労務規程の作成にあたっては、労働基準法などの法令を十分に理解した上で、ひな型や他社事例も踏まえながら、自社に合った内容の規程を作成することが重要です。また、現場の従業員の声を反映したり、経営層に説明して決済を得るなどの社内手続のほか、法令によって定められた特別な手続が必要となる場合もあります。

ポイント44.人事労務規程の周知

作成した人事労務規程は、社内に周知する必要があります。その際には、人事労務規程の運用が円滑に行われるように、関連する書式やシステムなども合わせて整備しましょう。また、社内メールやイントラネットによる通知のほか、必要に応じて研修や説明会を開催したり、現場からの相談や疑問への回答を行うとよいでしょう。

ポイント45.人事労務規程の改定

人事労務規程は、必要に応じて改定を行いましょう。改定のタイミングとしては、労働法などの法改正が合った場合、テレワークなどの新しい制度を導入する場合が考えられます。また、現場における運用の実態を調査したり、社員の声をヒアリングするなどして、規程が実態と合わなくなっている部分を修正することも重要です。

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