
人事部の仕事と役割9 人事労務紛争
人事部の仕事と役割について、ポイント形式で解説するコーナーです。第10回では、人事労務紛争のポイントを解説致します。
人事労務紛争
ポイント46.人事部と人事労務紛争
人事労務紛争には、賃金・残業代に関する紛争、ハラスメントに関する紛争、解雇・雇い止めに関する紛争などがあります。人事部は、これらの紛争の予防、初期対応、再発防止において中心的な役割を果たすことになります。また、紛争の解決について、法務部や弁護士とも連携しながら対応することが必要となります。
ポイント47.人事労務紛争の予防
人事労務紛争は、あらかじめ予防することが重要となります。人事部は、就業規則や社内規程を適切に整備・運用したり、ハラスメント防止研修を実施して社員へ啓発を行うなどして、人事労務紛争の発生を防止するようにしましょう。また、他社での紛争事例について、調査・分析を行うことも、同様の紛争の予防に有効となります。
ポイント48.相談・初期対応
人事労務紛争に関する社員からの相談に応じたり、初期対応にあたることも人事部の重要な役割です。社員が利用しやすい相談窓口を設置し、担当者には十分なトレーニングを実施するようにしましょう。迅速かつ適切な初期対応を行うことは、紛争がエスカレートするのを防止し、早期に解決にする上で有効となります。
ポイント49.法務部や弁護士との連携
本格的な人事労務紛争に発展してしまった場合、人事部は、法務部や弁護士とも緊密に連携した上で、紛争の解決にあたることになります。人事労務紛争には、様々な紛争解決の手続きがあるため、これらを理解した上で、関係者へのヒアリングなどを通じた事実確認、証拠の収集・保全などのサポートを行うことが求められます。
ポイント50.人事労務紛争の再発防止
人事労務紛争が発生した場合、同様の紛争が再び発生しないように再発防止策を行うことも重要となります。紛争の原因となった法令違反や制度の問題点を改善するとともに、社員を対象とした再発防止研修、コミュニケーションの推進、定期的な面談・ヒアリングなどの施策を通じて、紛争の再発防止を徹底するようにしましょう。
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