
人事部の仕事と役割3 人事戦略
人事部の仕事と役割について、ポイント形式で解説するコーナーです。第3回では、人事戦略のポイントを解説致します。
人事戦略
ポイント11.経営戦略の把握
人事戦略は経営戦略と連動してなければなりません。そのため、人事戦略の策定にあたっては、経営戦略を十分に把握することが第一歩となります。会社全体のビジョンや中長期経営計画を踏まえて、求められる組織や人材のイメージを明確にした上で、それらを踏まえて自社に合った適切な人事戦略を立案するようにしましょう。
ポイント12.現状の分析
人事戦略は自社の現状を踏まえたものでなければなりません。現状の組織や人材について、人員構成、スキルや評価、離職率などのデータを分析して、自社の強みと課題を把握するようにしましょう。その上で、求められる組織や人材に近づけるためには、何が必要なのかという観点から人事戦略を立案することになります。
ポイント13.人事戦略の立案
経営戦略を踏まえた目標人事戦略の立案においては、採用、配置、育成、評価、処遇などの項目ごとに具体的なスケジュール、制度や施策を検討していくことになります。自社の現状と求められる組織や人材を踏まえた上で、優先順位を付けて予算・リソースを配分し、実現可能な戦略を立案するようにしましょう。
ポイント14.人事戦略の実行
人事戦略を立案したら、いよいよ実行を行う段階です。人事部を中心に、経営層や事業部門とも連携して、採用、研修の実施、評価制度の運用などを実際に進めていくことになります。その際には、適切な進捗管理を行うとともに、立案の段階では不十分だった点を補ったり、現場の実情に合わせて修正していくとよいでしょう。
ポイント15.人事戦略の評価・改善
人事戦略は、状況に応じて評価と改善を行うことが重要となります。採用達成率、離職率、研修受講率など具体的な目標を設定し、評価を行うとよいでしょう。また、現場の声を聞いてフィードバックを行うことも大切です。その上で、人事戦略が十分に達成できていなければ、その原因を分析した上で、戦略、制度や施策を改善しましょう。
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