
人事部の仕事と役割1 人事社員の心構え
人事部の仕事と役割について、ポイント形式で解説するコーナーです。第1回では、人事社員の心構えのポイントを解説致します。
人事社員の心構え
ポイント01.経営視点で考える
人事社員は、常に経営視点で考えることを意識する必要があります。人事部は管理部門であり、ビジネスの現場から離れてしまいがちです。しかし、人事部も会社の成長や目標達成に貢献するという視点を忘れず、経営戦略と連動した人事戦略を策定した上で、それに沿った業務を行うように心がけるようにしましょう。
ポイント02.個人を尊重する
人事社員には、経営視点が求められる反面、一人一人の個人を尊重する姿勢も不可欠です。物や金と異なり、人は単なる経営資源ではないことを忘れてはなりません。会社の経営の観点から、やむをえず社員に不利益な業務を行わなければならない場合においても、個人をできる限り尊重する姿勢を忘れてはなりません。
ポイント03.公正である
人事社員は、社員の採用、評価や異動、さらに紛争対応や解雇などの業務に関わります。これらの業務を行うにあたっては、公正であることが何よりも重要となります。人事社員による不公正・不適切な対応は、それだけで会社の信頼を大きく損ったり、紛争の発生や悪化を招くことになります。公正で社員から信頼される人事社員を目指しましょう。
ポイント04.遵法意識を持つ
人事部では、採用活動、労務管理、給与などに関する業務を行うため、人事社員はこれらの業務に関連する労働法のルールを遵守し、不正が発生しないように徹底する必要があります。また、人事部では、社員や応募者の個人情報をはじめとする機微情報を多く扱うため、個人情報保護法などの法律にも注意しましょう。
ポイント05.学習意欲を持つ
人事の仕事には、労務、法務、経営、会計を中心に幅広い知識が必要となります。さらに、近年では、働き方改革、ハラスメント対策の強化、デジタル化、それらに伴う制度や法律の改正など、極めて変化が多い分野であるといえます。そのため、人事社員は、幅広い分野に興味を持ち、変化に柔軟に対応することができる学習意欲を持つことが大切です。
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